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給与カット、賞与不払、不適切な勤務表 ・・・ 保育士と園長が一斉退職
2021-03-31
神戸市の認可保育所「Ohana(オハナ)保育園元町園」で、7人いる保育士全員と施設長(園長)が、給与削減やハラスメント行為など運営会社の不適切な経営を理由に3月末で一斉に退職することが神戸新聞社の取材で分かった。保育士らは実態の解明を求める嘆願書を神戸市に提出。市が調査に乗り出している。
同園には2020年度、0~2歳児計19人が在籍。
運営会社「ようだい」(同市中央区)の代理人弁護士によると、19年秋から人件費抑制のため給与カットを実施したという。
また、賞与や一時金の不払いに加え、勤務表の記入に不適切な実態があったことも認めている。
会社側の意向調査に保育士と園長が退職希望を示し、2月には神戸市に調査を求める嘆願書を提出。
その後、会社側には代理人弁護士が付き、保育士にカットされた給与などの支払いを進めている。
同社は3月19日、保護者説明会で「会社の内部体制が不完全でオーナーの不適切な関与もあった」と謝罪。
2021年度は経営体制を刷新し、新たな保育士も確保したと説明したという。
一方、保育士らは昨年3月、会社側から社員の誕生日会への出席を強要されるなどのハラスメントがあったと主張。
代理人弁護士は「ハラスメントには見解の相違がある。神戸市の調査には全面的に協力する」とした。
開園時から勤務してきた女性保育士は「辞めたくて辞めた人はいない。会社側の説明で納得できるものはなく、不適切な園の経営を変えるには、辞めるしかなかった」と無念そうに話していた。
[ 神戸新聞NEXT からの引用 ]
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