
スーパーに勤務の社員「過労自殺」労災認定 国の処分取り消し
2021-06-01
島根県出雲市で「スーパーGood Day」を展開する株式会社ウシオの社員(当時36歳)が自殺したのは過労などが原因だとして、両親が国に労災認定を求めた訴訟の判決で、松江地裁は労災と認め遺族補償給付を不支給とした国の処分を取り消した。
死亡直前の時間外労働は月120時間を超え、うつ病を発症していたと認定した。
記者会見した両親側の弁護士は「タイムカードやパソコンのログイン記録がなければ、従業員が死亡すると会社の言いたい放題になり、家族が涙をのむケースが多い。わずかな証拠から労災認定を勝ち取ったのは大きな意義がある」と述べた。
島根労働局は「判決内容を精査し、関係機関と協議したい」とのコメントを出したが、株式会社ウシオは「コメントは差し控える」としている。
[ 毎日新聞 からの引用 ]
【コメント】
亡くなった社員の方の時間外労働は月110時間以上で、亡くなる直前2ヶ月は124~138時間に及んだとのこと。
138時間の残業とは、労働が1日8時間で1ヶ月22日勤務だった場合、概ね1日14時間15分労働となります。
仮に朝9時に仕事は始まり1時間の休憩があったとすれば、普通ならば18時終業ですが、この人が仕事を終えるのは、夜中の0時15分です。
勤務の前後には通勤に要する時間もありますから、かなり過酷だったと思います。
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